2013年12月26日木曜日

華やかなドジャースブルペン陣 BGMも存在感抜群



ドジャースのブルペン陣が華やかです。

サンフランシスコ・ジャイアンツでかつて4年連続36セーブ以上と大活躍、手術ののち昨年途中からドジャースに入団しセットアッパーとして復活したブライアン・ウィルソンと再契約。クリーブランド・インディアンスで4年間クローザーを務め、FAとなっていたクリス・ペレスとも新たに契約。

さらにはクローザーを務めていたシアトル・マリナーズから昨年移籍してきたブランドン・リーグ、そしてドジャースの今のクローザーであるケンリー・ジャンセンもいます。

クローザーがBGMを背にマウンドに登るシーンは球場の雰囲気を変え、ファンも盛り上がる試合の中でも重要なシーン。各チームでその役割を務めてきた彼ら。実績はもちろん、球場の雰囲気・演出の面でも印象を残してきたツワモノ揃いなのです。

今回は、彼らがマウンドに登る際に使用しているBGMを紹介します。

まずは、ケンリー・ジャンセン。
来季もクローザーとして期待されているのは彼。つまり順当であれば、ドジャースがリードして迎えた最終回に流れるのはこの曲です。

Kanye West - All Of The Lights ft. Rihanna, Kid Cudi




ロサンゼルスで授賞式が行われるグラミー賞でもベストラップソング(第54回)を受賞。まさに王道、有名曲です。

続いては、最終回のジャンセンまでを繋ぐであろうウィルソン・ペレス・リーグの3人。彼らはMLB公式サイトでも"three former All-Star closers(オールスターに選ばれたこともある3人の元クローザーたち)"として紹介されるほどの存在です。

ブライアン・ウィルソンのHouse of Pain - Jump Around
ジャイアンツでクローザーとして活躍していた頃、本拠地AT&Tパークでこの曲が鳴るシーンは試合のハイライトのひとつでした。この曲のwikipediaページにも、彼の登場曲としての使用が記載されるほど。


クリス・ペレスのThe Prodigy - Firestarter
過去に取り上げた通り、クローザーになったらこの曲を使いたいと若い頃から言っていた思い入れのある曲。ファンも盛り上がりやすいこの曲を味方につけ、インディアンスでクローザーまで登り詰めました。



ブランドン・リーグのSlipknot - Duality
マリナーズのクローザー時代、本拠地のセーフコフィールドではこの曲をBGMにスクリーンでは彼の名前が大きく出る印象的な演出がありました。(過去に佐々木主浩投手が "DAIMAJIN”と表記されたこともありましたね)



各地のファンを沸かせてきた彼らの登板の瞬間を一つの球場で体感出来る、とても贅沢な来シーズンのドジャースタジアムです。

ドジャースには球場内の選曲を担当する"オフィシャルDJ"がいます。ドジャースタジアムはもちろん、フロアやメジャーリーグサッカー・LAギャラクシーの試合でも活躍。いわばロサンゼルスの人々の盛り上がりのツボを知り尽くしているはず。「どの曲が一番盛り上がる?」と聞いてみたいものです!

2013年12月21日土曜日

楽天新外国人・ユーキリスの応援にはこの曲!

楽天イーグルスへの入団が発表されたケビン・ユーキリス。

2013年はニューヨーク・ヤンキース、2012年シーズン途中からはシカゴ・ホワイトソックスとチームを転々としましたが、2004年から2011年途中まではボストン・レッドソックスに長く在籍。オールスターにも3度選出される人気選手でした。ブーイングならぬ「ユーイング」と呼ばれる「ユーーーー!」と声を出す応援も有名です。

そんな彼の、音楽に関するエピソードをひとつご紹介。

2011年5月、レッドソックスとロサンゼルス・エンゼルスの試合は、2時間の雨天中止と延長戦突入が重なり試合終了はAM2:45ごろになりました。

そんな試合のAM2:00ごろ、打席に入ったユーキリス。恒例「ユーイング」の後、突如大合唱が。


MLB.comより

ユーキリスの当時の登場曲、ビルボードのTOP10にも入った有名なヒップホップソング(1989年)Biz Markieの"Just A Friend"のサビ、

Oh baby You, you got what a I need … but you say he’s just a friend.

ここを、

Oh baby "Youk", you got what a I need … but you say he’s just a friend.

とユーキリスの愛称「ユーク」に変えての合唱が起こったのです。



(0:13頃から大合唱)

オリジナルはこちら。

(1:35〜のサビ)

結局、本来先発の松坂大輔(当時レッドソックス)までリリーフ登板するも延長13回に決勝打を打たれ力尽きたレッドソックスですが、真夜中まで500人ほど(NBCサイトより)残ったファンが一体となった瞬間でした。

この微笑ましいシーンは500人の現地ファンだけではなく、米ハフィントンポスト、MLB公式サイト、米放送局 NBCのサイトなどで"very cool moment”(ハフィントンポスト)として話題になり多くのファンにも知られるところとなりました。

鳴りものが使用出来ないKスタ宮城(来シーズンより楽天Koboスタジアム)、みんなでこの曲を合唱すると盛り上がるかも?

2013年12月15日日曜日

カントリーミュージック協会も注目 選手の登場曲

ボストン・レッドソックスから地元フロリダのマイアミ・マーリンズに移籍した、
ジャロッド・サルタラマッキア。


レッドソックスで上原・田澤といった日本人選手ともバッテリーを組み、ワールドシリーズまで進出した今シーズン。この非常に長い名前のキャッチャーを、どこかで覚えている人も多いのでは。

彼が今シーズン登場曲として使用していた曲は、こちら。

Blake Shelton - Boys 'Round Here


(0:52〜のサビを使用)

お聴きの通りのカントリーミュージック。主砲オーティズがJay-Z、ナポリがDrakeを使用するなどヒップホップ・R&Bの印象が強かった2013年レッドソックス打線の中で異彩を放っていました。

しかしメジャーリーグ全体を見渡してみると、さすがカントリーの本場アメリカ。登場曲界でもひとつの一大勢力を築いています。



"CMA"=カントリーミュージック協会の公式ブログには、"Baseball, All-Stars & Country Music"という記事まで発見。

CMAはナッシュビルに本部を置き、毎年テイラー・スウィフトやキース・アーバンなど、カントリー界の有名どころ・大御所を一堂に集めた"CMA Music Festival"を開くほどの一大協会。

そんな、いわばオフィシャル中のオフィシャルと言えるこのCMAも「カントリーと野球」の関係に注目。

カントリーを使用する選手の登場曲をチームごとにカウントして最優秀「カントリー」チームを発表したり、最も使用されている曲を発表したり。

圧巻は約60曲に渡るカントリーを使用する選手と曲名の一覧。調べた方はご苦労様でした




有名どころではジャイアンツのスター、バスター・ポージー。

Brantley Gilbert - Hell On Wheels




ダイヤモンドバックスの若き主砲、ポール・ゴールドシュミットなど。

Chris Cagele - Got My Country On





こういったカントリーが、主要都市に行けばどこにでも専門のラジオ局があるほど一つのジャンルとして定着しているアメリカ。スタジアムでカラッと乾いたカントリーロックが鳴り響くのも、メジャーリーグらしい一つの光景です。

2013年12月4日水曜日

BGMはどうなる? 90年代風ドームのリノベーション計画

タンパベイ・レイズの本拠地、トロピカーナ・フィールドのリノベーション計画が発表されました。

1990年開場、1998年よりレイズ(当時はデビルレイズ)が本拠地として使用。


ご覧の通りドーム球場で、フロリダ州という立地や、日本でもオレンジジュースなどで有名なジュースブランドの「トロピカーナ」(ネーミングライツ)のブランドから想起されるイメージとも少々離れた「暗く見える」球場でもあります。

その為か、レイズは毎年ポストシーズン争いの常連にも関わらず観客動員はメジャー全体でも最下位争いの常連。2000年代以降のメジャーリーグの流れとしても、屋外でレトロ調の球場が主流になっています。

時代に取り残されたこの球場。このままでは...ということで、2014年シーズン開幕に合わせて3,000席削減。球場をぐるっと360度回れる、木目調のデッキ・コンコースを整備するそうです。


デッキに寄りかかりながらの観戦も楽しそう!完成が楽しみですね。

さて、当ブログがこのリノベーションに合わせて気になるのはもちろん、球場の「音楽」です。

というのも、この球場でレイズの選手がヒットを打った後掛かるのがこの二曲。

Black Box - Strike It Up


2 Unlimited - Twilight Zone


いずれも90年代ダンスミュージックの名曲です。球場オープンの年代の名残なのでしょうか?ブラックボックスに2アンリミテッド...とてもジュリアナ的。

この二曲を「選手がヒットを打った後」という何度も耳にするタイミングで使用しているので、自然とこの球場のイメージソングとして耳に残ります。

リノベーションに合わせて、最新のヒットソングに変わったりすると球場の雰囲気もがらっと変わるかもしれません。

「90年代の雰囲気」を残す、ある意味貴重な存在である球場を象徴するこの二曲の行方は如何に?